チンチラにレーズン

イギリスではチンチラを飼うにあたり「No ベジ、No フルーツ、No ナッツ」が鉄則です。
生はもちろん乾燥させてあってもにんじんや、りんご、レーズン、いちご等、一切ダメ。

理由は単純に「糖分が多いから」。

チンチラは基本的に脂質や糖質を分解できる内臓の造りではないため、脂質の多い種子ナッツ類や、糖分の多い野菜や果物を与えるべきではないと考えられています。

でも、なぜか時々「『おやつ』として少しのレーズンは大丈夫」と書かれているサイトがイギリスにもあったりします。
ただ、毎日与えるのは絶対ダメで、週に1回でも多すぎるので、かなり注意が必要だそうです。

'At times of training, safe treats (1-2 per week) can be offered but only if they do not interfere with the chinchillas overall nutritional values. Remember a chinchilla's diet should consist of no more than 3.5% fat! A raisin (as small as it may look) contains 70% sugar and since a chinchilla should have no more than 4% of sugar in a day, you can see how bad raisins are! You must also remember to add the nutritional values of the treat to what the chinchilla has already consumed through its pellets and hay (as it is all accumulative!)' ; "Chinchilla Chronicles"より参照

上記はあるサイトからの引用ですが、チンチラは1日に摂取できる糖質が4%以下であるのに対し、とても小さなレーズン1粒でも70%以上の糖分が含まれているんだそうです。
「なので、レーズンがどれだけチンチラにとって悪いものかわかりますよね」と。
ペレットにも糖分を含んでいる製品があるそうなので、単純に計算しても1か月に1粒程度がギリギリOK?
ブリーダーさんは「人間が毎日巨大なチョコバーを食べ続けるようなもの。そう考えたら、やるべきかやらないべきかわかるでしょ」と言っていました。

元々糖質を消化しにくい体質なので、消化不良を起こしたり、下痢、鼓腸症(?)、うっ滞、腸閉塞、糖尿病の原因になります。


脂質も然りで、チンチラには3.5%以上脂質を含む物は与えない方がいいようですが、アーモンドやヘーゼルナッツなどはもちろん、かぼちゃの種や松の実(まつぼっくり)、ヒマワリの種なども完全にアウト。

体にうんちをくっつけているチンチラを見かけますが、恐らく軟便気味なんだと思います。
状態の良いうんちはくっつけようと思ってもくっつきませんし、ケージも汚れません。 

昨年亡くなった我が家のうさぎがよく軟便をしていました。
チンチラを飼い始めて初めて気づいたんですが、恐らく野菜や果物の取りすぎだったんだと思います。
やったらやっただけ嬉しそうに食べたし、野菜や果物を食べるのはうさぎにとっていい事だと思い込んでいたので、毎日たんぽぽやハーブなども合わせてかなりの量の生野菜&フルーツを与えていました。
もっとちゃんとペレットと牧草メインの食生活にしてやるべきでした。。。

なので、チンチラたちには「No ベジ、No フルーツ、No ナッツ」を徹底しています。

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